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つわりがひどい時……どうしたらいい?
助産師さんが教える対策とは?

あんな
今回のテーマは「つわり」よ。妊娠初期からはじまるつわりは、症状も期間も人それぞれ。中には出産直前まで続く人もいるみたい。また、1人目と2人目で症状が違う場合もあるから、予測できなくて大変よね。だからこそ、つわりと上手に付き合いたいもの。そこで、助産師さんに対処法を聞いてみたわ〜。
体調が悪い様子の女性

教えてくれたのはこの方

清水茜さん
清水茜さん(助産師)東京慈恵会医科大学附属病院の産科、NICU勤務や地域の産婦人科病院にて、妊娠・出産・母乳育児指導・NICUにおける母乳育児指導などに関わる。現在は保健センターで妊婦向けに保健指導を行っている。自身も、2人の男子を子育て中。

「つわり」って、どんな症状?

壁際で具合が悪そうな女性

そもそもつわりとは、どういう症状なのでしょうか?一般的なピーク時期や、主な種類についても、助産師の清水さんに解説してもらいました。

清水さんによると、「つわりとは、妊娠初期(5〜6週ごろ)から見られはじめる、吐き気、嘔吐、食欲不振、胃の不快感や痛みなどの症状のこと」なのだそう。

人によって程度は個人差があり、症状がほとんどない人もいれば、食べないと気持ち悪くなる人、何を食べても吐いてしまう人などさまざまです。さらに、このような消化器症状のほか、全身のだるさ、頭痛、眠気などが見られることもあります。(清水さん)

一般的な「つわり」のピークや「つわり」の種類は?

妊娠8~10週にピークを迎え、12〜16週ごろには良くなることが多いです。(清水さん)
また、主な「つわり」の種類を5つほど紹介します。

●吐きづわり

常に吐き気がして、食べ物や水分を摂ると気持ち悪くなって吐いてしまうつわりです。においや乗り物で誘発される場合もあります。

●食べづわり

食べ物の好みが変わったり、お腹が空くと気持ち悪くなったりする症状が出ます。逆に、お腹いっぱいになると、また気持ち悪くなってしまうことも。朝起きる時や寝ている時に症状が強くなる方がいる一方、夕方にひどくなる方もいます。

●よだれづわり

唾液がたくさん出て、飲み込もうとするとむせてしまったり、味がまずくて飲み込めなかったりする症状が出ます。

●眠りづわり

体がだるくなったり、寝ても寝足りない、一日中眠いといった症状が出ます。

●においづわり

においに敏感になって、吐き気を誘発することがあります。

「つわり」の時期や症状は千差万別!
そのため、無理をしないことが大切

一口に「つわり」と言っても、先ほど紹介したようにさまざまな種類があり、妊婦さんが10人いれば10人とも症状や期間は異なります。加えて、つわりの症状が一度も出ないママもいるため、つわりのつらさを周囲に理解してもらいにくいこともあるかもしれません。ですが、つわりの時期に無理は厳禁。つらい時には、パパにサポートしてもらいながら、自分のペースで過ごしましょう。

どうして「つわり」は起きるの?
お腹の赤ちゃんの成長に関係はある?

外を歩く妊婦さん

では、なぜつわりは起こるのでしょうか?また、つわりのせいで食欲が出なかったりすると、赤ちゃんに栄養が行き届かないかも……と心配にもなりますよね。しかし、清水さんによると、必要以上に不安にならなくても大丈夫なようです。

つわりが起こるのは、「妊娠による体内のホルモンバランスの急激な変動」や、「ビタミン不足」、「精神的に不安定になること」などが原因だと言われていますが、まだはっきりと特定されていません。妊婦さんにとって、つわりはつらいものですが、食べ物が食べられなくても赤ちゃんの発育に影響を及ぼさないことがほとんどです。つわりが落ち着いたら栄養バランスの良い食事を摂って、適切にママの体重を増やしていきましょう。(清水さん)

さまざまな「つわり」とうまく付き合うコツとは?

トイレで体調が悪そうな女性

いろいろな種類があり、症状の強さもそれぞれな「つわり」。うまく付き合っていくための対処法やコツをいくつか清水さんに教えてもらいました。

<食欲がない時>

無理をせず、少量に分けて食べたり、食べられるものを口にするようにしましょう。

<就寝中や朝に吐き気がする時>

枕元にビスケットやフランスパンなどの軽食を置いておき、吐き気を感じた際に軽くつまむと楽に過ごせるかもしれません。

<お腹が空くと気持ち悪くなる時>

小さいおにぎりなど食べ物を小分けにして食べるようにして、なるべく空腹の時間を減らすと良いでしょう。生姜もつわりを軽くすると言われています。


つわりとうまく付き合うためにも、体調が悪い時には食生活や日常生活では楽に過ごせることを第一に考えて、ゆっくり休んでください。そして、周りの人からの協力も得ながら、無理せず乗り越えていきましょう。(清水さん)

パートナーにできるサポートはある?

お腹に手を添える妊婦さんとパートナー

妊娠初期だけの症状とはいっても、約2ヵ月弱、毎日ひどい車酔いや二日酔いのような状態でい続けるのは本当につらいものです。しかも、つわりが長引けば、そのつらさは倍増してしまいます。だからこそ、「1人じゃない、頑張ろう」とママが思えるよう、近くにいるパートナーや家族、友人の支えが必要不可欠です。

たとえば、パパが家事を積極的に行ってママをゆっくり休ませてあげたり、体調が良さそうな時は気分転換に散歩や買い物へ一緒に行くのも良いでしょう。

何より大切なのは、夫婦間の情報共有と認識のすれ違いをなくしていくこと。お互いに自分の気持ちを言葉に出して伝え合うことは大切ですが、妊娠アプリなどを使って妊婦さんと赤ちゃんの状況を2人で共有していくのもおすすめです。

そしてママは、パパや周りの人たちの気遣いに気づいて、感謝の気持ちを素直に伝えていきましょう。(清水さん)

「つわり」は、とにかくママが大変!
だからこそ、パートナーが寄り添うことが大切よ〜

あんな
あんな

つわりって、妊娠してはじめてぶつかる試練だと言っても過言ではないかも。いつか必ず終わるとはいえ、つわり期間中はとにかくママが大変よね。つわりは、お腹の中の赤ちゃんが元気に育っていると分かる、体の変化の一つだからこそ、パパがちゃんと寄り添ってあげてね〜。

     

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