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陣痛バッグの中身って?いつ準備する?入院バッグとの違いも解説

マタニティマークを付けているバッグの写真

破水したときや陣痛がきたときに持参できる必要最小限の荷物を入れた「陣痛バッグ」。最近は、入院生活で必要な荷物を入れた「入院バッグ」と区別して用意する人が増えています。ここでは、必要最低限ゆえに選別が意外と難しい、陣痛バッグに入れておきたいものを紹介します。

入院バッグとの決定的な違いは
「産院まで自分ひとりで持っていける」こと

妊婦さんが大きくなったおなかに優しく触れている様子の写真

陣痛バッグと入院バッグと大きな違いは、陣痛バッグは自分だけで産院に持っていける大きさ・形態であることです。一方、入院バッグは産後から退院まで必要な荷物なので、後から来る家族に持って来てもらえばOK。このため、陣痛バッグは持ち運びしやすいボストンバッグや身軽なリュックに、入院バッグは1〜2泊用のキャリーケースを選ぶ人が多いようです。陣痛バッグは、先輩ママコメントにもあるように、産後もマザーズバッグとして活用できるものにするのがおすすめです。

マザーズバッグの写真

■先輩ママ発!陣痛バッグと入院バッグ、どんなバッグを選んだ?

「貴重品はショルダーバッグに入れて身につけ、陣痛バッグは普段買い物に使っているエコバッグを活用しました。退院時はこのエコバッグを折りたたんで入院バッグの中に陣痛バッグの中身を入れたので、荷物をコンパクトにできてよかったです」

「産後用に買っておいたリュックを陣痛バッグにしました。軽くて収納力に優れていて、便利でした。入院バッグは旅行用のボストンバッグを使いました」

「入院バッグとは特に分けずに、出張時に使うキャリーケースにすべて一緒につめました」

「陣痛バッグは布製のトートバッグ、入院バッグは2泊3日の旅行用ボストンバッグにしました。陣痛バッグはファスナーがなく、持ち手も短めで持ち運びに苦労。両手のあくリュックなどにすればよかったです」

「産後すぐ使うものは産院でもらえるお産セットに入っているので、お財布とスマホ、母子手帳、スキンケアセット、フェイスタオルだけショルダーバッグに入れて、肩からさげて入院しました」

「マタニティバッグをそのまま陣痛バッグにしました。ポケットが多く、荷物整理がラク。切羽詰まった陣痛時に探し物をせずに使いたい物を取り出せて便利でした」

<ニームツリー調べ>

陣痛バッグの準備は
妊娠7ヵ月頃から

突然の陣痛や破水に備え、陣痛バッグや入院バッグは余裕を持って妊娠7ヵ月を過ぎた頃から準備しておくのがベスト。早めに準備しておけば、足りないものがあっても購入できるので安心です。また、出産間際になるとソワソワして落ち着かない気分になる人も。ゆとりを持って始めましょう。

■陣痛バッグを準備したのはいつ?

「妊娠7ヵ月から少しずつ準備を始めました」

「陣痛バッグも入院バッグも妊娠8ヵ月になってから準備しました」

「産休に入るまでバタバタしていたので、妊娠9ヵ月頃」

「入れるものは用意していましたが、バッグに詰めたのは妊娠10ヵ月に入ってから。その1週間後に陣痛が来ました」

「妊娠8ヵ月。ネットで調べたら、その頃準備するといいとあったので」

<ニームツリー調べ>

本当に必要なものだけ!
陣痛バッグ準備リスト

突然の破水や陣痛……お産の始まりは、誰もが少なからず困惑するものです。周囲にパパや家族がいなかったら、なおさら。だからこそ、迅速に動けるように、陣痛バッグの中身は厳選したいものです。必要最小限の持ち物を厳選したリストを紹介します。先輩ママたちの、持って行ってよかったアイテム、使わなかったアイテムもチェック!

  • □ 現金(小銭もあると便利)
  • □ 保険証、母子手帳
  • □ 入院や出産に関わる必要書類、印鑑、筆記用具

以上の貴重品はわかりやすく、ひとまとめにしておきましょう。

  • □ タオル

汗ふき用のハンドタオルと、陣痛中に握るフェイスタオルと2枚用意しておくといいでしょう。

  • □ 500mLのペットボトル飲料(水やお茶)
  • □ ペットボトル用ストローキャップ

陣痛中は痛みを逃すためにゆっくりと吐く呼吸を繰り返すうえに体力も使うので、のどが渇きます。500mLの水やお茶を用意しておきましょう。また、寝たままでも飲むことができるペットボトル用のストローは必須です。

  • □ 陣痛食

陣痛の合間に食べる軽食「陣痛食」。陣痛から出産までは、数時間から十数時間、長い人は1日かかる場合も。エネルギー補給のためにも用意しておくと安心です。あらかじめ陣痛バッグに入れておくのであれば、ゼリー飲料やシリアルバーなど手軽に栄養補給ができる栄養補助食品がおすすめです。尚、無痛分娩の場合、陣痛が本格的に始まってからは、固形物は摂取できなくなります。

  • □ リップクリーム

呼吸法を繰り返していると、唇が乾燥しやすく、カサカサに。先輩ママの「持って行ってよかった!」という声も多く寄せられたアイテムです。

  • □ 陣痛グッズ(テニスボールやゴルフボール、使い捨てカイロ、うちわ)

いきみ逃しの定番、テニスボールやゴルフボール。硬めのテニスボールで腰やお尻をぐりぐりすると、痛みが少し紛れるという声も。また、お腹や腰を温めることで痛みが和らぎ、体を温めることで、お産を促進する効果も。貼るタイプは低温やけどの心配があるため、貼らないタイプの使い捨てカイロを用意すると◎。ただし、無痛分娩では使用できません。また、陣痛が進み、いきみを繰り返すと汗だくになる人も。うちわであおいでもらうと気持ちいいでしょう。

  • □ パジャマ(前開きタイプ)1セット

産後の着替え用に用意しておきましょう。診察を受けやすい上着の丈が長いもので、授乳しやすい前開きタイプを用意しておきましょう。

  • □ トイレに流せるデリケートゾーン用ウエットシート

産後初めてのトイレは、傷口の痛みで怖いというママが少なくありません。そんなときに助かるのが、流せるタイプのデリケートゾーン用ウエットシートです。また、シャワーは翌日からという産院が多いので、体を清潔を保ち、心地よく過ごすためにも欠かせません。さらにしばらくは悪露が続くので、1つ用意しておくと便利です。

デリケートクリーンシート 72枚

ムレやニオイが気になるときにふき取ってスッキリ清潔にするクリーンシート。大判サイズのふんわりシートで産後のデリケートな部分をやさしく拭けて、トイレに流せるすぐれもの。赤ちゃんにも使えます。

  • □ 骨盤ベルト

お産でゆるんだ不安定な骨盤を元に戻すためにも、骨盤を締めることが大切です。産後は、骨盤をベルトでサポートしてから動き出すとよいと言われており、出産直後から使える骨盤ベルトを用意しておくと安心です。

妊娠中から使える骨盤ベルト

妊娠初期から産後までずっと使える骨盤ベルト。本体ベルトと外側ベルトの2段階で締めて、骨盤がしっかりサポート。後ろからまわして前で留めるだけなので、簡単に着けやすく、動いてもズレにくいのが魅力です。

  • □ 産褥ショーツ・お産パッド
  • □ 室内履き

いずれも産後すぐから使いますが、産院でもらえるお産セットに入っている場合も。産院にあらかじめ確認しておくといいでしょう。

  • □ スマホの充電器

陣痛間隔を計るアプリの起動や赤ちゃんの写真と動画の撮影で、充電はあっという間になくなりがちに。スマホの充電器も忘れずに持っていきましょう。

■先輩ママの陣痛バッグの中身
<持って行ってよかったアイテム編>

「あまりの痛さに叫びまくっていたら喉がイガイガに。のど飴を持っていて正解!」

「出産時に多量の汗をかいたので、汗ふきシートが役立ちました。翌朝までシャワーは浴びられないので必須です!」

「産褥ショーツ。病院でもらえるお産バッグの中にも入っていましたが、履き心地がイマイチなうえに2枚のみ。あらかじめ用意しておいたものが役立ちました」

「メガネ。分娩中のコンタクトは不可だったので、入院後すぐに外しました。本陣痛が始まる前と出産直後はメガネで過ごしたので、必須でした」

「産後の足のむくみがひどく、着圧ソックスを持って行ってよかったです」

「髪を振り乱しながらの出産は、顔にかかる髪がジャマに。ターバンが役立ちました」

「ベッドとコンセントが離れていたので、スマホの充電用に延長コードを持って行って重宝しました」

「陣痛中に体を温めるといいと聞いたので、締め付けのないもこもこの靴下を持参」

「授乳ブラ。産後すぐに使うので、入院バッグではなく陣痛バッグに入れるのが正解!」

<ニームツリー調べ>

■先輩ママの陣痛バッグの中身
<使わなかったアイテム編>

「赤ちゃんの肌着一式。入院中は産院の肌着を貸し出してくれたので不要でした。退院着を持って行く場合でも、入院バッグでOKです」

「お世話になった産院はパジャマの無料貸し出しがあり、不要でした」

「出産の緊張と痛みを和らげるために芳香浴用のアロマオイルを持って行きましたが、使う余裕はまったくありませんでした」

「スキンケアグッズや化粧品。かさばるうえに、陣痛時は不要だから。入院バッグに入れるべきでした」

「院内用のスリッパ。お産バッグに入っていました」

「テニスボール。3個入りの缶を購入して持って行ったら、病院にありました」

「悪露用の夜用生理用ナプキン。産院でお産パッドが支給されました」

「コロナ禍の出産だったので面会ができず、夫や両親とのビデオ通話用にスマホスタンドを持って行きましたが、後陣痛がひどくてそれどころではなく、一度も使いませんでした」

<ニームツリー調べ>

陣痛バッグは産院でもらえる「お産セット」の中身も考慮しながら選ぶのがポイント

陣痛バッグに入れておくといいものと必要ないものは、出産する産院によっても異なるようです。入院するともらえる「お産セット」の中身や入院する部屋の設備を確認しておくと安心です。また、どのようなお産にしたいのか、バースプランを立ててイメージすることで、陣痛バッグに入れておきたいアイテムも明確になります。

取材・文/羽田朋美(Neem Tree)

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