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パパはママの専属料理人!?
話し合いと栄養管理でつわり期を乗り越えた、妊娠出産体験記

あんな
妊娠から出産、そして育児までの過程は、十人十色。その間のエピソードもママ・パパによってさまざまよね。日々変化する生活環境の中で、今どきのママ・パパはどのように過ごしてきたのかしら?
今回は、妊娠初期のケンカを乗り越えて、今では家事と育児をうまく分担している共働きのMさん夫妻にインタビューしてみたわ。
パパママ赤ちゃんお座敷の写真

今回取材したのはこちらのご夫婦。

Mさん夫妻
パパ(34才) 会社員 ママ(32才) フリーランス編集者
2021年6月に入籍し、同年11月に妊娠発覚。新居の完成を待って、2022年4月より一緒に住む。
出産時は、パパもママの実家で約1ヵ月間同居した後、東京で3人暮らしをスタート。

M家のマタニティ期間・思い出ダイジェスト

●妊娠発覚
・新居の関係で、一緒に暮らす前に妊娠がわかる。

●妊娠初期
・ママは食べつわりで体調不良。
・ママの気持ちが不安定になりパパとケンカに発展、その後は話し合いで解決。

●妊娠中期
・パパが出産前の思い出作りに誕生日デートを企画。
・二人で話し合い、ベビーグッズを比較検討。

●妊娠後期
・36週でママの実家がある岩手県へ里帰り。
・SNSの出産レポ漫画などで予習。

●出産・産後
・ママの実家で約1ヵ月のプチ二世帯同居。
・その後、東京に移り新しい生活をスタート。

【妊娠初期】心身共に不安定なママ。そんな時にパパが提案したこととは?

妊娠中のホルモンバランスの影響で、ママの体調が不安定になりがちな妊娠初期。一方で、パパはまだ親になる実感が湧いていなかったといいます。M家はそれぞれ一人暮らしだったこともあり、気持ちのすれ違いや妊娠中の不安から、ある日ママは感情が爆発して、パパにLINEで怒りをぶつけたのだそう。

「毎日一緒にいられるわけではなかったので、1人でいる時に急に不安が込み上げてくるんですよね。パパの返信が遅かったり、家に来る予定だった日に『ちょっと遅れる』みたいなことがあると、気持ちがナーバスになってしまって……。こんな状態で一緒に子育てをやっていけるのかな?と心配になったこともありました」(ママ)

そんなママに対して、パパが提案したのは“話し合い”。

「問題が起きたその場での議論は、お互い感情的になってケンカになる可能性が高いですよね。であれば、改めて話し合いの場を設け、今二人の間にある課題を事前に洗い出し、お互いに意見や解決策を整理してから向き合ったほうが、建設的に物事を進められるんじゃないかなと思いました」(パパ)

話し合いの場を設けることで、ママも冷静になり、二人で協力して育児をしていく信頼感に繋がったそう。そして出産した今も、毎日夕食前にその日あったことを話したり、月に1度は家族会議の時間を作り、家事や育児に対する認識のすり合わせをしているそうです。

食事はパパ担当!ママの体調を把握し、栄養管理も徹底

パパが作った食事の写真

妊娠初期は食べづわりに悩まされたママ。結婚当初から料理はパパの担当で、妊娠中は栄養バランスを考えたメニューをいろいろと作ってくれたのだとか。

「つわり中は、唯一食べられたトマトを使って、卵と合わせた中華風の炒め物や、キーマカレーなどを作ってくれました。また、食べづわりの時は食事の回数を6回くらいに分けたほうがよいとパパが調べてきて、タッパーに小分けにしてくれたのもうれしかったです」(ママ)

「妊娠中期〜後期は、妊婦健診でヘモグロビン値が低めに出ていたと聞いたので、ほうれん草やレバーなど鉄分の多い食材を使った料理をよく作りました。今も夕食作りは基本的に私が担当しているのですが、健康管理アプリを活用しながら、カロリーや栄養素などに気をつけています」(パパ)

【妊娠中期】体調が安定して友人にも報告。二人の行動もアクティブに

ホテル・レストランのママの写真

妊娠中期になるとママのつわりは落ち着き、体調も気持ちも安定。またこの時期に行った、周囲への妊娠報告も気持ちがプラスに働いたとのことです。

「友達や職場の人に報告した時、『実は私も妊娠してて……』と偶然ママ友ができるなど、パパ以外に悩みを相談できる相手が増えて、大きな心の支えになりました」(ママ)

そしてこの頃、パパはママへの誕生日プレゼントとして二人の思い出作りを企画。
「ママにヒアリングし、ママの体調に配慮して遠出は控え、東京のちょっとリッチなホテルとレストランを予約しました」(パパ)

また、ベビーグッズの準備も妊娠中期に。
「二人で話し合い、必要なものをリストアップ。どこで買うか、あるいはレンタルするかなど、比較検討をして決めました」(ママ)
この時期は、新居への引っ越しも済ませるなど、比較的アクティブに行動したそうです。

【妊娠後期】ママの実家へ里帰り。実はパパになる自覚はまだ芽生えていなかった!?

予定日が近づく妊娠36週、ママは実家のある岩手県へ里帰り。実は妊娠当初は里帰りするかどうか悩んでいたそう。「里帰りで一緒にいられない期間ができると、パパになるという自覚がなくなってしまうのではと心配でした」(ママ)

実際、パパ自身が当時を振り返ると「妊娠中の献身的な行動のベクトルは、赤ちゃんよりママに向いていました。親になる自覚よりも、ママのために何かしたいという気持ちが大きかったですね」と目の前にいるママをケアする想いが強かったそうです。

それでも最終的に里帰り出産を決意した最大の理由は、安心感だったそう。
「パパは仕事があるので、陣痛が起きた際の移動やケアを考えると、実家の両親がそばにいてくれることが安心材料の1つに。また、何をすればいいのかまったくわからない第1子育児において、私を含めて3人の子どもを育ててきた実母に産後のサポートをお願いできるのが心強かったです。さらに、分娩費用が東京よりも遥かに安かったのも後押しになりました」(ママ)

出産直後からパパもママの実家へ。プチ二世帯同居でパパも積極的に育児を

赤ちゃんを抱っこするパパ

里帰り出産を決めたものの、大変な新生児期を一緒に過ごしたかったママは「あなたの子どもなんだから、一緒に里帰りをして子育てしよう」とパパに提案。パパもママの想いを最大限尊重し、出産後すぐにママの実家へ。

「子育てに協力的な職場だったため、フルリモートで働きながら新生児期を一緒に過ごすことができました」(パパ)

ママも、産後の大変な時期にパパと過ごせてよかったと振り返ります。
「平日は仕事をしながら、朝のミルクやおむつ替え、夜の沐浴、寝かしつけなど積極的に育児をしてくれて、本当にありがたかったです」(ママ)

おかげで、東京に戻って3人暮らしがスタートしてからも、試行錯誤はありながらスムーズに協力して育児を行えたそうです。

妊娠中、やっててよかった・やっておけばよかったこと

パパ「ママのためにいろんなことを考えて行動に移せたのはよかったですね。ただ、迷うこともあったので、情報収集はもっとやっておけばよかったかもしれません」

ママ「マタニティヨガはやっていてよかったです。ヨガの呼吸といきみ逃しの呼吸法がすごく似ていて、陣痛が来たときはヨガの呼吸で楽になりましたし、助産師さんにも褒められました。一方で、コロナ禍でなければ夫に出産の立ち会いをしてもらいたかったですね」

お互いが納得できるスタイルで。二人らしい出産・育児を

ママが復職した今は、ママが育児、パパが家事をメインで担当しつつ、洗濯はママ、赤ちゃんの朝のミルクや保育園の送り、入浴はパパといったようにうまく役割を分担しているM家。東京での暮らしが始まった際に、家事と育児の作業を細かく洗い出し、お互いが納得できる形で割り振ったそう。もちろん、仕事などで都合がつかない際は事前に連絡して代わってもらうなど、お互いが臨機応変に行動しています。

このように二人らしい出産・育児ができるのは、ママ曰く「話し合いのおかげ」のようです。
「妊娠初期にパパが『ちゃんと話し合いをしよう』と提案してくれたおかげで、お互いの気持ちを確認しあい一緒に育児をしていく自信に繋がりました」(ママ)

みなさんも自分たちらしいスタイルを模索しながら、心穏やかな妊娠期間を送りたいですね!

ママとパパになる準備は妊娠中から。二人のペースで進めてね

あんな
あんな

妊娠中はママの体調変化や、今までの生活環境にも変化があるタイミング。二人が心地よく過ごせることを大切にしながら、ママとパパのペースで妊娠期間や新しい生活に向けての準備を進めてね。

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